エコキュートってご存知でしたか?「あ~、オール電化のコマーシャルで観たような!?」・・・正解です。それでは、ヒートポンプはどうでしょう?「・・・?」ちょっと、難しかったかもしれませんね。ヒートポンプとは、空気からくみあげた熱に圧力をかけて高温にして、その熱でお湯を沸かしたり、エアコンや冷蔵庫にも活用されている、身近な技術なんです。エコキュートは、ヒートポンプの技術を使って、お家で使うお湯を効率的につくってくれる給湯器なんです。


写真提供:株式会社長府製作所
寒い冬でもエアコンは大活躍ですね。暖房もエアコンで行っているご家庭も多くなっています。空気が汚れませんからね。同じ原理でお湯をつくることができるんです。だから、エコキュートって、エアコンの室外機にそっくりです。ファンを回転させ、外の空気を熱交換器を介してヒートポンプのなかに取り込み、ユニット内の冷媒(二酸化炭素)を温め、温まった冷媒を圧縮機に送って圧縮します。そうすると、冷媒の温度は65~90℃と高温になるので、熱交換をしてタンク内の水をお湯にできるんです。下の図を見ていただければ、よくわかりますよ。

エコキュートの真髄は、給湯、つまりお湯を沸かすことですが、他にもいろんな機能が備わっています。たとえば、お風呂の給湯なら、自動給湯機能、自動保温機能、自動足し湯機能、追い炊き機能、高圧力機能などです。さらに、床暖房や浴室暖房・乾燥機能なんかが付いた多機能タイプもあるんですよ。
設置場所だって選びません。奥行きの薄い薄型タイプ、高さが高いスリムタイプ、瞬間湯沸し方式の瞬間給湯タイプまで揃っています。
タンク容量も選べます。2~3人家族向けの300ℓ、3~4人家族向けの370ℓ、もっと大きな460ℓタイプもありますから、大家族でも心配無用です。
でも、寒冷地では使えないのでは? そんなことはありません。冬場の外気温が-10~-20℃でも使用できる、寒冷地仕様のエコキュートもありますから、ご安心ください。

そんなことありません。メーカーやタンク容量、機能性の違いによって若干差がありますが、リモコンを含めて50万円から70万円程度が標準でしょうか。ただ、取り付けるには設置工事が必要なので、機器の費用のほかに、10~20万円程度の工事費が必要です。でも、これでガス給湯器が要らなくなりますから、ガス代の節約にもなります。それに、補助金だってあるんですから、ちょっぴり、お得です。
エコキュートは、高効率給湯器として国から補助金交付対象に認定されています。導入に際しては、4万1,000円の補助金が受けられるので、初期費用負担を軽減できますよね。さらに、高効率給湯器=エコキュートへの助成を行っている自治体もありますから、県や市町村に照会してみてください。
国からの補助金は、一般社団法人日本エレクトロヒートセンターが窓口になっています。HPのアドレスはこちらです。ご自身で、お住まいになってる県や市町村の窓口に確かめてくださいね。
もちろん大丈夫です。設置スペースと機器搬入スペースがあれば問題ありません。機器のうち、貯湯タンクユニットは、奥行きも あり、背も高く、満水になったときの重さが、500kgを超えるものもあるので、コンクリートの基礎も必要です。新築なら、事前に用意できますが、既築となると、そのスペースを確保した上で、新たに土間コンクリートの架台を造らなければなりませんね。
なにはともあれ、導入が決ったなら、メーカーや施工業者、あるいは、電力会社に見てもらい、設置可能かどうかを判断してもらった方が安全です。ヒートポンプユニットは、吹出し側に障害物がなければOKですが、あってもメンテナンススペースを含め、80~100cmは欲しいですね。同様に、貯湯ユニットも設置された状態で、全面に60~80cmのスペースが確保できれば、取り付けは可能です。
よくご存知ですね。エコキュートってオール電化との相性がバツグンなんです。オール電化は、エネルギーの多様化を避け、熱源の全部を電気だけでまかなうことですよね。基本的に、ガスは使いませんから、火の不始末なんてこともありません。それに、ガス給湯器の不完全燃焼で一酸化中毒になるなんてこともありませんから、安全・安心ですよね。
でも、エコキュートだけではオール電化住宅にはなりません。クッキング用にIHヒーターが必要です。電気の調理台で火を使いません。メーカーからいろんなタイプが出ていますので、エコキュートの選定と合せて検討してみてください。だいたい、20万円前後で入手可能だと思います。
これで万全と思っていませんか?冷暖房はどうします。冷房はエアコンで問題ないとしても、暖房となると、エアコンの風がイヤという人も少なくないんです。エコキュートの床暖房なら心配ありませんが、予算の関係でそこまでできなかった方に朗報です。「蓄熱式電気暖房機」というものがあるんです。蓄熱レンガを夜間電力を使ってヒーターで加熱して、蓄えた熱を昼間に放熱する暖房機です。これも火を使いませんから安全性に問題はないようです。


そうですよね。熱源を全部電気にするのは安心で安全だけど、心配なのは月々の電気代ですよね。でも、ご安心ください。エコキュートは、基本的に深夜の安価な電力を使ってお湯を沸かしますから、経済的なんです。でも、家族の生活パターンによっては、お高くなる場合もあるんです。昼の間は、留守がちで、生活は夜が中心というお家ならエコキュートは打ってつけです。逆のパターンのお家は少々考えた方がいいかもしれません。
東京電力では、オール電化住宅などを対象に「電化上手」という料金プランを用意しています。夜間(午後11時から翌朝の午前7時)の電力が、通常プラン(従量電灯B)の電気料金の半分以下になる料金プランですから、時間帯が合えばお得ではないでしょうか。
そのほか「おトクなナイト8」とか「おトクなナイト10」なんてプランもありますから、
電力会社とよくご相談されるといいでしょう。なお、オール電化なら、お得なプランに加えて5%の割引額が適用される制度もあるそうです。東京電力以外の方は、ご自分の契約している電力会社に確かめてみてくださいね。



東京電力のパンフレットによれば、エコキュートは、高効率の給湯器ですから、従来のガスや灯油を燃料にした燃焼式の給湯器に比べ、約30%の省エネ効果が期待でき、排出する二酸化炭素も約50%削減できるんだそうです。でも、先ほども触れたように、使い方やご家族の生活パターン・活動サイクルによっては、必ずしも、このとおりの削減効果は得られないかもしれません。ただ、エコキュートの基本は、夜間の余っている電力で、日常的に使うお湯を効率よく沸かすことですから、優れものであることは間違いないでしょう。それに、なにより、火を使わないことの安全性は、主婦だけでなく、高齢者の住宅にとっては、安心につながるに違いありません。

実際にエコキュートを取り付けるとなると、どこに相談すればいいのでしょう?新築なら、最初から設計者や工務店に「オール電化でお願いします」とか「給湯はエコキュートにしますので」などと話しておけば、そのとおりに設計してくれますし、機器の手配もしてくれますから、何の心配もいりません。
「今住んでいる住宅をオール電化にしたい」とか「ガス給湯器を止めて、エコキュートにしたいんですが・・・」などではどうでしょう。手っ取り早いのは、今契約している電力会社に相談してみることです。電力会社のショールームなどに出向いて、説明を受けたり、実際にエコキュートに触れてみるのもいいかもしれません。また、自宅を建ててくれた工務店を訪ねても相談に応じてくれるはずです。最近では、大手の家電量販店やリフォーム専門店なども扱っていますので、そちらで大まかな予算を確認するのもいいでしょう。
参考までに、エコキュートをつくっている代表的なメーカーと電力会社の窓口をご紹介します。
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