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屋根・板金工事

屋根・板金工事

屋根・板金工事とは、風雨や雪などの自然現象や、強い陽射しを遮って建物を守る屋根に関する工事と、棟や水切りといった屋根に関連する板金工事からなります。なお、ここでは、とい工事も屋根工事に含んでいます。
屋根工事の単価は屋根の材料費と屋根を葺(ふ)く職人の手間をあわせた材工共で示され、その費用には、足場など仮設費用は含まれません。数量・単位は面積(㎡)表記となるのが一般的です。屋根には、平らな陸(ろく)屋根もありますが、木造住宅では勾配をとって施工される傾斜のある屋根が一般的ですから、その面積は床面積より大きくなります。ちなみに材料ごとに可能な屋根勾配が決められていますので、極端な勾配を選ぶことは基本的にはできません。
また、寄棟や切妻といった屋根形状によっても施工面積や手間、材料の役物の数量が変わるため、その単価は違ってきます。
とい工事および板金工事の単価についても同様で、材料費と手間をあわせた材工で示されます。

屋根材(材料)とその特性

屋根材には、材質で区分すると以下のような種類があります。また、材質ごとに様々な形状のものが用意されています。屋根材を素材別にみると、シェア率が高いのは、和瓦を含めた陶器瓦で、以下、セメント系、金属系の順となります。

屋根材の種類

屋根の施工手順

材質によって、やや異なりますが、以下の手順で進みます。なお、屋根の下地となる野地板張りは木工事に分類されますので、ここでは、それから上が工事範囲です。

下葺き(→瓦桟取付)→屋根葺き…→とい工事

下葺きは、雨漏りや結露、湿気を防ぐために施工される工程で、屋根工事では、非常に重要な工程です。材料として用いられるのは、ルーフィングと呼ばれるシート状のフェルトや不織布で、材質はアスファルト系であることが多く、なかでも改質アスファルトルーフィングの使用割合が増えてきているようです。改良アスファルトルーフィングとは、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混合して、アスファルトの低温性状や高温性状を改良したルーフィングで、強い耐候性、耐熱性を持っています。

見積書の見方

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
ガルバリウム平葺き屋根 厚0.40㎜材工共 135 4,480 604,800
厚0.40㎜(下り棟共)
材工共
14 m 2,010 28,140
水切り 土台・ベランダ部分
材工共
46.8 m 1,430 66,924
アスファルトルーフィング 材工共 135 430 58,050
軒どい 塩ビ製角形
材工共
幅90㎜角止まり用
37 m 2,350 86,950
集水器 塩ビ製角形
材工共
幅90㎜エルボ2個
・呼びとい共
6 カ所 4,210 25,260
たてどい 塩ビ製角形
材工共
80×50㎜ 受金具共
33 m 2,130 70,290
角桝 材工共 2 カ所 2,500 5,000

初めに、①の屋根・板金工事を見てみましょう。
4行目に示されているのが、下葺き材のアスファルトルーフィングです。屋根材を葺く下地部分なので、数量をみると1行目の屋根材と同数になっています。材工共と記載されていることから、材料費と手間をあわせた単価であることがわかります。ここでは他の項目も同じく、材工共と注記されていますから、材料費と手間を合せた複合単価ということになります。
1行目の項目の名称、材質・寸法から、金属屋根で、厚さ0.4㎜のガルバリウム鋼板の平葺きであることがわかります。昨今、耐震性の関係から、瓦屋根よりも軽い屋根が好まれるようで、金属製の屋根材が増えつつあるようです。金属屋根の場合、金属の種類と厚みが表記されているのが普通です。同時にメーカー名と商品名が記されている場合もあります。平葺きは屋根材の葺き方を表しており、金属屋根の工法の一つです。平葺きは、比較的広く採用されている工法ですが、金属屋根には、このほか、横葺き、瓦棒葺きなどがあります。平葺きでも、その形状によっては、一文字葺き、亀甲葺き、菱葺きなどがあります。
屋根の数量は、単位欄に示しているように、面積の㎡数で拾います。また、金属屋根に限らず、加工が伴う材料には、取り付けた数量よりも、加工した数量の方が多くなる傾向があります。簡単にいいますと、材料にロスが出るということです。

屋根面積のひろいかた

次に項目②のとい工事を見てみましょう。“とい=樋“とは雨どいのことで、屋根に降り注いだ雨を、屋根ごとに地下の桝(雨水桝)まで導く役割を担っています。かつては金属製のものが中心でしたが、昨今は塩ビ製のといが主流です。しかし、高級な和風住宅や寺院などでは、最高級といわれる銅板を加工したといが好まれるようです。
事例では、軒どい、集水器、たてどい、桝はすべて塩ビ製で角形のものが選ばれています。といには、角形のほか丸形もあります。数量・単位とも長さ(m)で拾い、とい工事も材料と手間をあわせた材工の単価で表します。軒どいやたてどいの数量にはエルボ(L)などといった接合部の役物も含まれています。集水器や角桝などは、図面から必要個数(個所)で拾います。といを取り付けるには、各種の金物が必要です。ここでは、受け金具共と表現されているだけですが、たてどいを躯体に留める金物も全部含んだ価格と考えていいと思います。

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