![]()
![]()
![]()
![]()
左官工事とは、壁や床の仕上げに、壁土、モルタル、しっくい、プラスター、繊維などを、壁や床に、コテで塗ったり、吹付けたり、貼り付けたりする専門性の高い工事です。建物の保護と表面の意匠・装飾が主な目的とされていますが、日本の伝統的な工法のひとつです。クロス貼りなどの乾式工法仕上げに対して、左官工事は湿式工法仕上げ、あるいはコテ塗りが主体のためコテ塗り仕上げとも呼ばれます。
単価には下地を整えて、下塗りをし、仕上げ塗りまで含まれているのが一般的で、材料費と手間をあわせた材工で表します。
また、単価は施工部位や面積の大小、左官材料の種類、施工方法などの条件によって異なります。施工規模が150㎡程度の外壁のように広い面積の場合と、30㎡程度の居室の内壁では施工量が大きく異なるため、面積の狭い居室の方が1㎡あたりの単価が割高になる傾向があります。同じ居室でも、壁と天井を施工する場合では、天井の方が施工性が悪く、手間がかかるため、壁に比べると10%程度割高になります。
左官仕上げには様々な種類があります。ひとくちに「土壁塗り」といっても、塗る回数を変えることで、微妙な色合いを出すことができます。「しっくい塗り」でも2色使いや、こてで模様をつけるだけで陰影の異なった趣を見せるなど、職人の技がアートに変容します。最近では、自然素材への回帰志向や調湿機能の観点から、しっくい壁や珪藻土壁などが見直され、居間や寝室の壁や天井の仕上げに採用されることも多くなっています。
その他、基礎天端均しモルタル塗りといった、基礎のモルタル塗りや、サッシ廻りのモルタル詰め、人造石とぎだし、玉砂利洗い出しなど、さらに、タイルや石工事の下地をつくるのも左官工事の役割です。
以下に仕上げの一例をあげています。
左官による屋内の壁仕上げには、こて仕上げや特殊模様仕上げのためのローラー塗り仕上げがあります。ボード下地の不陸等を調整し、石こうなどで下塗りを行った上で、仕上げ塗りを行うのが一般的な壁の左官仕上げです。しっくい壁などでは、下塗りとして、シーラー塗布を行い、しっくいの接着力を増強させる場合もあります。


現場作業風景
京壁仕上げの場合には、以下のような作業工程になるのが一般的です。
京壁塗り(ラスボード下地の場合)
![]()
左官工事
| 名称 | 規格・仕様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内壁 京壁塗り | ラスボード下地 材工共 (ラスボード張り別途) 厚15㎜ |
24 | ㎡ | 3,740 | 89,760 |
| 基礎天端均しモルタル | 金ごて押さえ、幅200㎜程度 材工共 |
80 | m | 860 | 68,800 |
項目の京壁塗りをみてみましょう。京壁とは、伝統的な塗壁のひとつで、京都を中心に発達しました。上塗りには、壁土などの色土に石灰や麻の繊維などを加えたものを用います。きめ細かい、ざらざらした素材感の仕上げを京壁仕上げと言い、京壁の中でも特に聚楽土をつかったものを「聚楽壁」というようです。
名称欄を見ると施工部分が内壁(和室)、仕上げは京壁塗りであることがわかります。次に、材質・寸法を見ると、「ラスボード下地」とありますが、これは下地材の種類によって、下塗りが変わり、単価が異なるためです。ていねいな見積書だと下地の種類まで表記されています。
京壁塗りは和室壁の伝統的な仕上げの一つで、施工方法としては上記のような工程となります。下地の不陸等を調整し、下塗り(石こうプラスター)をした上で、仕上げ塗りを行います。「厚15㎜」は仕上がり厚さを表し、これは同じ仕上げでも使う材料や工程によって若干差があります。ただ、これらの工程を、連続してできるわけではありません。下塗り、中塗り、仕上げ塗りは、それぞれが完全に乾ききった状態で行う必要がありますから、最低でも各工程ごとに3~4日程度の養生期間をみなければなりません。したがって全工程を終了させるには、10~14日程度の工期が必要です。
最近は新しい材料の開発や技術の進歩により、塗厚の薄い、養生も短時間で済む既調合の材料が登場していますので、新材料の使用で工期を短縮できるようになってきました。
材質、寸法欄に材工共とあるように、単価には材料と手間が含まれています。単位は㎡(面積)で表されます。ここでは一般的な材料としていますが、使う材料や工程の違いによって単価は変わります。
次に基礎天端均しモルタルについて見てみましょう。
名称、規格・仕様欄から、施工部分が基礎天端、仕上げは均しモルタル、施工方法は金ごて押さえであることがわかります。また、幅200㎜程度であることから、基礎の上部、表面だけの施工だとわかります。この場合、数量、単位も長さ(m)となります。
![]()