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塗装工事

建物の内外に塗料を塗ったり、吹き付けることで、表面を仕上げる工事が塗装工事です。屋外では外壁や鉄製の階段(外階段)、バルコニーの手すりなど、屋内では建具や幅木などの木質部分に塗装されることが多いようです。
塗装単価には、素地面を整えて、下塗りをし、仕上げ塗りまで含まれるのが一般的で、材料費と手間をあわせた材工で表されます。素地の材質、塗料の種類によって塗装工程は様々です。
また、単価は施工部位や面積、塗料の種類、施工方法など条件によって異なります。幅木だけとか、回り縁だけといった部分的な塗装の場合だと単価が割高になることもあるようです。
最近の住宅では、既に工場で塗装された建材を使用することが多いので、現場で行う塗装工事の比率は少なくなっています。ただ、自然志向や、ハウスシックの予防から、化学溶剤を使わない自然塗料や、夏期の太陽熱を反射させ、室内の温度上昇を抑える省エネタイプの屋根用遮熱塗料などはシェアを伸ばしています。

塗料(材料)の特徴

塗料には多くの種類がありますが、それぞれ用途が決っています。木部用か鉄部用かセメント系用か、下塗り用か上塗り用か、油性か水性か、ツヤ有かツヤ無かなど、これだけでも、たくさんの組み合わせになってしまいます。さらに、塗料には無色透明なものから、混入する顔料によって多くの色があります。
塗料の主成分は、塗膜として残る樹脂や顔料と乾燥に伴い蒸発してしまう有機溶剤や水からできています。これらを組み合わせて、素地別、用途別の塗料が出来上がっています。

主な塗料の種類

住宅の塗装で使われる塗料にも、多くの種類がありますが、代表的なものは、以下の塗料です。
さび止め塗料・合成樹脂調合ペイント・クリヤラッカー・フタル酸樹脂エナメル・アクリル樹脂系非水分散形塗料・アクリル樹脂エナメル・合成樹脂エマルションペイント・オイルステイン・自然塗料・遮熱塗料など

塗装仕上げの例塗装仕上げの例

塗装仕上げの例

塗装の工程

塗装する部分の素地によって塗装工事に入る前の工程が異なります。素地ごしらえは汚れや付着物の除去などを行い、塗り面を清潔に整える作業をいいます。

金属系(鉄鋼面、亜鉛面)

素地ごしらえ→さび止め塗装→塗装

コンクリート系

素地ごしらえ→塗装

石こうボード・その他ボード系

素地ごしらえ→塗装

木質系

素地ごしらえ→塗装

塗装工事の作業工程
現場作業風景

見積書の見方

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
外部 軒天 浸透性シーラー1回塗り
材工共
ビス穴パテ
EP2回塗り
素地ごしらえ含む
43.4 2,500 108,500
外部 スノコ 日本エンバイロケミカルズ
材工共
キシラデコール2回塗
素地ごしらえ含む
27.1 2,500 67,750
内部
各所窓枠、ドア枠
オスモ
2回塗
材工共
(エキストラクリアー下塗、
ノーマルクリアー上塗)
素地ごしらえ含む
311 m 800 248,800

外部 軒天を見てみましょう。
名称から施工部分は外部・軒天井(けい酸カルシウム板)、材質・寸法から浸透性シーラーで1回塗り(下塗り)→ビス穴部分パテつけ→EP(アクリル系エマルション塗料)2回塗り(仕上げ塗り)であることがわかります。
塗料や塗装部分によって塗り回数が異なり、それにより単価が変わるので、見積書では塗料の種類、塗り回数が明記されているのが一般的です。塗料は素地がけい酸カルシウム板に適したものが選ばれています。シーラーは下塗りとして用いられ、下地を補修し、上塗り塗料の密着を良くする働きをします。ここでは浸透性が高いものが用いられています。
パテ付けはビス穴部分の凹んだ部分を、表面が平らになるよう施工することを意味します。仕上げにEP(アクリル系エマルション塗料)を2回塗るというのがこの単価に含まれている作業工程です。数量は面積で拾われており、単位は㎡となっています。また、単価は材料費と手間をあわせた材工共価格で表されています。
外部 スノコは、外部・スノコ(木質)に日本エンバイロケミカルズ社のキシラデコール2回塗りの工程という意味です。キシラデコールは木材保護塗料で、防腐・耐候性のために塗られます。
内部 各所窓枠、ドア枠のような幅の狭い部分については数量、単位ともm(長さ)で表されます。規格・仕様欄からオスモ社のエクストラクリアーで下塗り後、ノーマルクリアーで上塗り、合計2回塗りの作業を示しています。この塗料は自然塗料に分類されます。
塗装前の素地ごしらえなどは塗装工事費とは別項目として示す場合もあり、ポケット版では分けています。

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