HOME
新築する
各工事の見方
本体工事
内装工事

内装工事

内装工事とは、建物の内部仕上げの内容から木工事・屋根・左官・タイル等の他工事で計上されるものを除いた、ほぼ全てを指しています。端的にいえば、建物内部の床、壁、天井の仕上げ工事をいいます。
工事時期が最も遅く、見積もりの総額に対して工事費用が低いため、軽んじられる印象があるかもしれませんが、内装工事は、明るくて居心地の良い空間を作るために、施主の関心も高い工事です。

内装工事の費目には、具体的には以下のようなものがあります。

  1. 畳(たたみ)敷き
  2. 床張り(フローリング張り、クッションフロアなど)
  3. じゅうたん、カーペット敷き
  4. 幅木
  5. 壁紙・クロス貼り
  6. 天井板張り
  7. カーテン・ブラインド

以下に、順を追って見てみましょう。
(一部項目については事例に含まれていない項目を含みます)

畳(たたみ)敷き

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
J1等
材料費
6 15,900 95,400

畳は地方によって、独自の寸法があります。代表的なものは、関東間、京間や中京間です。規格・仕様欄のJ1等というのは、JAS(日本農林規格)の等級を示しています。JASでは、畳表の等級を定めていて、特等、1等、2等の3段階に分かれています(畳床はJIS・日本工業規格による)。

畳表の規格(PDF:120KB)

畳の単位は畳の枚数を数えるだけです。畳は、材料の床(とこ)・表(おもて)・縁(へり)の材質によって等級が分けられ、価格も大きく違いますので、畳の選択には等級を確認し、納得した上で選びましょう。大規模なホームセンターなど、畳の見本を用意しているところもあります。また、ダニやカビなどの発生防止に、畳床にわらではなく、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードを使った、建材畳も選択肢の一つです。
畳の単価は、敷込み費を含んだ材工共単価ですが、畳の下に敷き込む防虫シートを含んでいるのが一般的です。

床張り(フローリング)

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
1・2階 床仕上材
桧 ムクフローリング
t15×90×3000 1等
材料費
86.8 4,240 368,032

木質系床仕上げ工事は、通常内装工事に分類されますが、実際の施工は大工が行うため、木工事に計上されることもあります。木質系床材でよく使われるのが、フローリングです。フローリングには、大別して単層フローリング(ムクフローリング)と複合フローリングがあります。
単層フローリングには、その形状の違いによって、フローリングボード、フローリングブロック、モザイクパーケットの3タイプがあります。主に住宅で用いられるのは、フローリングボードで、厚10~18mm、幅64~110mm、長240mm以上の板を実(さね)加工したものを並べて仕上げます。ぶな、なら、かばなどの針葉樹やアピトンなど南洋材の一枚板を基盤とした単層フローリングがこれです。フローリングブロックは、板を2枚以上を横張りして、厚10~18mm、一辺240~303mmの正方形または長方形に接合したもので、コンクリートスラブへ直張りすることが多いようです。モザイクパーケットは、ブロックよりさらに小さく、厚6~9mm、幅18mm以上をピース幅の整数倍の長さに加工したもので、これもコンクリートスラブで直張りします。
複合フローリングは、単層以外のフローリングで、よく見るのが合板やLVL(繊維方向を揃えた合板)、MDF(木質ボード)、パーティクルボードに化粧単板を張ったものです。寸法は、厚10~18mm、幅75~110mm、長240~4,000mmです。価格が安く、施工性がいいので、一般住宅には最も普及しています。
木質系床材は、種類も多種多様ですから、実際に見本を見て、納得した上で選択すると良いでしょう。樹種、色、組合せなど種類が豊富なので、できれば、メーカーのショールームなどで、実物に触れてみるのがいいと思います。

床張り(クッションフロア)

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
クッションフロア
t1.8㎜
材工共
5.0 2,420 12,100

クッションフロアとは、合成樹脂床材のうち、発泡層のあるビニル床シートのことをいい、厚1.8、2.0、2.3mmの製品があり、厚みが増すほど高額になります。滑りにくく水に強いため、住宅ではトイレ、洗面室などの水回りの部位によく使用されます。
クッションフロアは、施主がカタログから選ぶのが普通です。ただ、カタログだけだと、実際に踏み込んだ感覚やデザイン、色彩などが分からないので、時間があれば、設計者に同行してもらい、メーカーのショールームを訪ねてみてはいかがでしょう。木目調やタイル調、奇抜なデザインからシックなものまで、たくさんの商品が並んでいますので、手に取ったり、実際に踏んでみて、どれがわが家に最適かの判断に役立つでしょう。用途も、水回りに限定されているわけではなく、お年寄りや小さな子供のいる家では、物を落として床に傷つけたり、転んでケガをしたりする危険を最小限に抑えるためにクッションフロアを採用する事例も増えています。

床張り(じゅうたん・カーペット)

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
カーペット
サンゲツ サンフィール 同等品
材料費
13.0 5,300 68,900
グリッパー工法
フェルト敷き共
手間
13.0 1,140 14,820

じゅうたん・カーペットには、さまざまな種類があり、敷込み方法にも種類があります。材質、織り方、厚みなどによって価格が大きく異なるため、デザイン、機能など用途に合ったものを選ぶ必要があるでしょう。
事例では、サンゲツのサンフィールをグリッパー工法で留めています。サンフィールは、素材がウールで、毛足がループ状の織りなので、滑りにくく、防音性、断熱性も高く、子供部屋やお年寄りの部屋に最適です。ウールカーペットは手触りもよく、汚れや、焦げ跡の始末も容易ですから、居間に敷き詰めるのもいいでしょう。
全面に敷き詰めるタイプのカーペットのほかに、汚れた部分を簡単に取り替えられるタイルカーペットもありますので、キッチンの床などへも適します。
なお、じゅうたんやカーペットもクッションフロア同様、実際にどの製品を敷くのかは、カタログだけでなく、メーカーのショールームを訪ね、実物を見たり、歩いたりして、感触を体感した上で選ばれることをお勧めします。

幅木

幅木とは、床と壁の見切り材のことで、掃除機などの衝撃からクロスを守る役目をしています。素材感からも木製の幅木が望ましいのですが、現在では化粧合板による幅木や、ソフト幅木を使うことが多いです。
ソフト幅木は、壁のボード面に直接接着剤で張り付けます。ローラーで押さえるなどして、完全に接着するまで固定します。幅木そのものは、高さが60、75、100mmの3種類があり、天井高によって使い分けます。見積りの単位はmで、延長mで総価を出します。

壁紙(クロス)貼り

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
ビニルクロス 壁
無地施工の場合(下地調整含む)
材工共
264.9 1,250 331,125
ビニルクロス 天井
無地施工の場合(下地調整含む)
材工共
95.2 1,250 119,000

壁・天井の仕上げ材として、下地の石こうボードや準不燃材料の上に貼り付けられるのが、壁紙(クロス)です。壁紙は大半が防火、不燃性を備えており、法定不燃下地と組み合わせることで「不燃」、法定不燃石こうボードおよび準不燃下地と組み合わせると「準不燃」となります。
施工が容易で、色彩・パターンを始め、防カビ・吸音・調湿機能を持つものなど、種類が豊富なことと、意匠的にも優れているため、住宅の壁に広く用いられています。最近では、ペットの引っかき傷を防ぐペット対応型の壁紙や珪藻土入りの壁紙などの自然志向の壁紙も登場しています。
壁紙には、大きく分類してビニルクロス、紙クロス、織物クロス、その他の4つのタイプがあります。多用されるのは、ビニルクロスで、色やデザインが豊富で、水拭きできるのが特長です。ビニルクロスは、塩化ビニルなどを素材とするビニルシートに紙などを裏打ちしたもので、昨今は、環境への配慮から塩ビではなく、オレフィン樹脂などを素材としたものも登場しています。表面加工の方法によって、エンボス加工や発泡タイプ、プリント加工したものなど多種多様で、価格もバリエーションも豊富なので、お部屋や予算に合わせて自由に選ぶことができます。
紙クロスは、パルプ原料の洋紙を原紙にして、プリント加工やエンボス加工をしたものです。和紙を原料にした紙クロスもありますので、自然志向の方にはお勧めです。紙クロスは、表面の耐水性に相違があり、水拭きできるものとできないものがありますので、事前に確認しましょう。
織物クロスは、高級感のある壁を演出します。織り方によって、平織りや綾織り、不織布があります。照明の当て方で、色彩が変化するので寝室などに最適です。ただ、ほこりを吸収しやすいので、掃除が難しいなどの難点も持っています。また、色がにじんだり、変色することがありますので、水拭きはできません。
その他としては、コルクや珪藻土紙など調湿作用を期待した壁紙もあります。さらに、和室用として、じゅらく壁紙、砂壁紙などもあります。
この見積りにはビニルクロスの無地としか記入がありませんが、単価の水準から、部屋ごとに、柄やデザインの異なる中級以上のクロスを貼る場合を想定しています。

天井板張り

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
天井仕上げ材
杉板張り t12 上小節
材料費
111.0 4,390 487,290

住宅の天井仕上げの板張りとは、和室では敷目板や棹縁天井が一般的です。しかし、一般の木造住宅では、あらかじめ木製下地付きの天井用化粧石こうボードを張って仕上げることが多いようです。化粧石こうボードは、天然銘木の木肌を持つ化粧紙をラミネートしたもので、木目を持った本物の杉板などの風合いがあり、一見本物との区別がつきません。洋室では、壁同様、ほとんどがクロス貼りです。

カーテン・ブラインド

見積書に記入されているのは、カーテンボックスやカーテンレールの取付けまでで、カーテンやブラインドそのものは、施主が自分でオーダーすることが多いです。ただ、工務店によっては、施主の好みをあらかじめ確認して、まとめてオーダーするケースもあります。カーテンの場合、布地の種別、裏地の有無、防火タイプか否か、レースカーテンをどうするかなどを確認し、仕上がり寸法と箇所数を計上した上で、現場寸法に合わせて専門業者へオーダーを出すようです。なお、これらの費用は通常、建築工事とは別に計上されます。

ページの先頭へ